第3章 なんかゲームみたいな生活
味のしない食事を終えてシンクに食器を置きながらリビングにいる彩峰をチラリと見ると、テレビを見ているのかいないのか、どこか焦点が定まっていない。
「おい、なんだその顔は」
突然話しかけられてビックリしたのか、彼女ははっとした表情でこちらを見た。
「え、あ、すみません!今食器、洗います……から……」
しかし、その表情が続く事はなく今度は大きなあくびをする。
「ふぁ……ちょっと、待ってください……ちょっと……ちょっと、だけ……」
そう言いながら、床にだらしなく横になった。
「……すぅ……」
程なくして、気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。
「……な……」
どっ……
どういう神経をしてるんだ、この女はッ!
こんな所で着替えもせず化粧も落とさず寝るとは……
だからポンコツだと言われるんだ。
そう思いながら、このマヌケな顔をスケッチして後で見せてやろうとかくだらない事を閃いた僕は、彼女の傍らに腰を下ろした。
「……髪が邪魔だ……」
顔にかかっていた髪をかき上げて、耳にかける。
「……ん……」
彩峰が、まるで恋人にでもするように僕の手に頬を摺り寄せてきた。
「……っ!」
その瞬間、頬の触れた指先が一気に熱くなってその熱が飛び火するように顔が熱くなって更には身体まで熱くなってくる。
自分の身体がこんな風になるのは、初めてだった。
……触りたい……
漫画のネタにしたいという興味以外でそんな事を思うのも、初めてだった。
彩峰の右肩を掴んで仰向けにさせる。
「……ん……?」
身体を動かされたにもかかわらず、起きる気配は一向にない。
スカートから覗く脚にそっと触れると、ピクっと彼女の身体が反応した。
「……んぅっ……」
そのまま、つぅっと太腿を足の付け根に向かってなぞっていくと、くすぐったいのか少し身じろぎをされる。
「んー……っ……」
熱くなった自分の身体。
どんどん速くなる胸の鼓動。
少し荒くなる、自分の呼吸。
眠り続ける彩峰。
これ以上したら、彼女は、僕は……どうなるんだろうか。
溢れ出す興味と欲求を抑えきれずに、ショーツの上から秘所に触れた。
「……ぁん……」
指でそこをつつくと、彩峰の顔が僕と同じように紅潮し始める。