第3章 なんかゲームみたいな生活
「あの、お会計しとくけどみんなはまだいて?露伴先生に本格的にキレられる前に私、帰らなきゃ……ごめんなさい」
私は、テーブルの上の伝票を持つとレジに向かって歩き出した。
「彩峰さん」
後ろから仗助くんに呼び止められて、私は振り返った。
「あの…また、会ってくれますか?」
仗助くんは、さっきのように真っ直ぐに私を見つめてそう聞いてきた。
ちょっ……それ……
もおぉ!イケメンんんっ!
好き!
「もちろん!いつでも呼んで!」
「よかった。気ぃつけて帰って下さいね?」
「ありがとう、じゃあ……また!」
また、会ってくれますか
私は、仗助くんにそんな事を言われた嬉しい気持ちを抱えてレジでお会計を済ませると、恐怖が待っているであろう岸辺露伴邸に向かって走り出した。
「帰っちゃったね、彩峰さん」
「しょうがねぇだろ。露伴の所為で忙しいんだからよ」
「でも、また会ってくれるって」
「な」
康一と億泰が、俺の顔を見てニンマリとした。
「んだよぉ、おめーら!あれは、その……なんだ……っつーかその顔やめろ!」
こいつらのこの反応……
今になって、自分がとんでもなく恥ずかしい事を口走ったのだと実感してしまう。
「今度彩峰さんに会ったらよぉ~、バシッと告白した方がいいぜぇ、仗助!」
「こッ!?」
お、億泰……ッ……こいつは……
「何言ってんだおめーはぁ!まだこっ、告白なんてなぁ……!」
「仗助くん、僕もそう思うよ?」
康一が、億泰の意見に乗りやがった。
億泰はともかく、康一にまで言われるとどうしてかそうした方がいいのかという気持ちになってしまう。
「早くしないと、露伴先生に盗られちゃうんじゃあないかな。あの人、意外と手早そうだし」
そうだった。
彩峰さんは、露伴と一緒に住んでるっていう事実があるんだから、何があってもおかしくはない。
実は露伴の事、好きかもしんねぇし……
今にだって、露伴が……
「こ、康一……お前、どうやって由花子と……」
「え、えっ!?僕!?え!?」
康一は、どうやら自分に飛び火が来るとは思っていなかったらしく急に焦り始めた。
「そ、その……それは……」
その後は、自分が聞いた事にも関わらず大して参考にもならない康一の告白エピソードを聞く羽目になった。