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ロマンス【ジョジョ4部】

第3章 なんかゲームみたいな生活


「いらっしゃいませ、2名様ですね」

そう店員さんに言われて席に通される。

仗助くんと向かい合って座ると、彼が私にメニュー表を差し出した。
「彩峰さん、何にします?」
「あ、いや!先に仗助くんが選んで!」
「……俺、コーヒー」
「え?」

 コーヒー……だけ……?

「あの、もっと何か他の選んでも……」
私が、メニュー表を渡そうとすると手で制される。
「いや……」
もしかして、遠慮してるんだろうか。
「あの……ホント遠慮とかしないで?」
「じゃあ、」
仗助くんが私の手からメニュー表をひょいっと取ったので、何かコーヒーの他に頼んでくれるのかとちょっと安心していると彼はそれをテーブルに伏せた。
そして、綺麗な目で真っ直ぐ私を見つめてきたのでドキンと胸が高鳴った。

「遠慮しないで彩峰さんの事、色々聞きますけど」

 ……あれ!?

 色々……聞く?

 なんっ……なんで?

 なんか……仗助くんにそんな事言われたら、答えずにはいられなくなるっていうか……

「いいっスか?」
「あ、えと……はい……」

色々って何を聞かれるんだろうかと思いながら、私はコーヒーを注文する為に店員さんを呼んだ。








30分後。

この間に、俺が仕入れた彩峰さんの情報はこうだ。

彩峰麻由佳。

24歳。

誕生日は、11月8日。

A型。

漫画を読むのと、家事が好き。

 
 家事が好きって、なんかいい嫁になりそうだよな。

 そうそう、それから。

「へぇ~っ、東京で編集の仕事してんスか」
「そうなの。こないだから、露伴先生の担当になって」

 げっ!露伴かよ……可哀想だな、彩峰さん……

「じゃあ、わざわざ東京から原稿取りにここまで来るんスか?」
「あ、あの……それが……」
彩峰さんは、どこか言いずらそうに口を開いた。

「よく分かんないんだけど……露伴先生の家に、住まなきゃならなくなっちゃって……」

衝撃の発言に、俺は固まった。
 
 はぁッ!?

 露伴の家に、住むだぁッ!?

 な……

 露伴、あの野郎……ッ……!

 どーいうつもりだ!!

彩峰さんは、コーヒーカップの縁を指でなぞりながら続けた。
「車の運転とか、あとはどうでもいい雑用とか家事とか……パシられてる……」
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