第3章 なんかゲームみたいな生活
彩峰と共同生活を始めて、1週間が経った。
朝起きると朝食が出来ていて、床はピカピカに光っている。
丁度いいタイミングで昼食が出て、これまた絶妙のタイミングで夕食が出る。
食事や清掃にかける時間が無くなって、便利なもんだ。
それに、ちょっとした小間使い……まぁ、雑用にも彩峰は便利だ。
ちょっと睨みをきかせて命令すれば、『もぉ、すみませぇん!』と情けない顔をして大抵の事はしてくれる。
特に彼女と生活する上で困った所は見当たらない。
だが、男と女という点で困る事は多々ある。
ある日の夜の事だった。
風呂でも入ろうと、風呂場のドアを開けると丁度風呂から上がったのか、裸で髪を拭く彩峰と鉢合わせしてしまった。
「わあぁぁ!ちょっ、露伴先生ぇぇ!ノックくらいしてくださいって!!」
突然の事にビックリしたのか、バスタオルで前だけサッと隠した彩峰がキャンキャンと子犬のように吠える。
「この家の主よりも先に風呂か、図々しい奴だなきみは」
「すみませんんっ!でも今はそうじゃないですってぇぇ!」
「ふん、たかだか君の裸くらいでこの僕がどうにかなるとでも思っているのか?随分と自意識過剰なんじゃあないか?」
そう言ってみたものの、所々バスタオルで隠れた彼女の身体に何故か視線が釘付けになってしまう。
そして、この間その肌に触れる事が出来なかった事を思い出した。
分からない。
分からないけど、触りたい。
僕は、風呂場のドアをバタンと閉めた。
「え、ま、露伴先生!なんか違う!出て下さいよ、外に!」
まだキャンキャン吠える彩峰を無視して、両手首を掴むとバスタオルがはらりと床に落ちた。
「あ!……ちょっ……!」
彼女は途端に顔を真っ赤に染め上げた。
「は、放して……っ、見えちゃう……」
そして、今にも泣きそうな顔でこちらを見てくるものだからこちらも嗜虐心というものが湧き上がってくる。
「そうだな……君の身体なんか漫画のネタにもならないが」
そう言いながら、彩峰をドンと壁際まで追い詰める。
「きゃっ」
「味を見ておくのも悪くないかもな」
「へぇっ!?あ、」
顎を掴んでグイッと上を向かせると、うっすら涙を溜めた目が止めてとでも言うように僕の目に訴えかけてくる。