第7章 幼女化
そんな違和感を抱えたまま、何事もなく807号室の前まで進んだ。
(ここまで何もないなんて……。今回は、本当に順調なのかも……?)
一瞬、そんな希望が頭をよぎった。
だが、807号室のドアの真横を通り過ぎようとした、まさにその瞬間だった。
ガチャン、と不意に不気味な音を立ててドアがわずかに開き、その隙間から真っ黒い影が床を這うようにして、の足元へと急速に伸びてきた。
「えっ――!? きゃっ!」
驚く間もなく、足元に届いた影が地面から盛り上がるようにして実体化し、歪な人間の形を成した。
異形は抵抗する暇も与えず、背後からの身体をがっしりと拘束する。
さらに、怪異はその黒い剛腕での両太腿を内側から強引に掴むと、彼女の左右の足を大きく左右に割り広げ、後ろ向きの体勢のまま宙へと一気に抱え上げた。
「ひゃああっ!? な、なに、この格好……っ! 離してっ!……下ろしてよ!」
背後から抱きすくめられたまま、股を完全に真っ正面へと晒され、無様に足を広げられた恥ずかしいポーズで宙吊りにされる。
屈辱的で破廉恥な体勢に、は驚きと恐怖で顔を真っ赤に染めながら、必死に声を荒らげて暴れることしかできなかった。
「いやぁ!やだ、離してぇっ!……ん、んあッ!」
お尻にゴツゴツと当たる凶悪に硬く熱い感触。
それが何なのかを察したは恐怖に身を震わせ、必死に男の腕の中で暴れて抵抗しようとした。
だが、背後から強固に肉体を固定する怪異の力には到底敵わない。
ビリッ、と音を立ててスーツのジャケットが力づくで引き裂かれ、ブラジャーをとりはらわれ、再び胸が夜の空気に剥き出しにされてしまった。
だが、冷気に晒された我が身を驚いて見下ろしたは、その異様な光景に息を呑んだ。
(あれ……?うそ、私の胸……小さくなってない……!?)
いつもならこぼれんばかりの双丘が、なぜか手のひらに収まるほどのどこか幼く未発達な膨らみへと縮んでしまっていた。