第3章 壁に空いた穴
静寂が戻った廊下には、の荒い呼吸の音だけが虚しく響いていた。
背後を支配していたあの悍ましい圧迫感と、熱い不気味な気配はいつの間にか綺麗に消え去っている。
中出しされ完全に用済みとして置き去りにされたのだと、は壁の暗闇の中で気付かされた。
しかし、上半身が壁の穴に深くハマり込んだ体勢は変わらない。
身動き一つ取れないまま無残に廊下へ晒された下半身は、悪霊に蹂躙し尽くされた生々しい痕跡をこれでもかと物語っていた。
「う、嘘……まだ、抜けない、の……っ?」
涙で視界を滲ませながら、は絶望に唇を噛んだ。
捲り上げられたスーツのスカートの下で露わになったお尻の肉は、激しいピストンの衝撃で赤く火照り、未だにピクピクと哀れに震えている。
膝まで乱暴に引きずり下ろされたストッキングと下着が絡みつき、彼女の自由をさらに奪っていた。
何より、が嫌なのは脚の間から溢れ出続ける怪異の痕跡だった。
限界まで白濁を注ぎ込まれた秘部は、悪霊の剛直が抜けた後もぽっかりと淫らに開いたまま、精液を止めどなく吐き出し続けている。
ドロリと粘つく白い雫が、白い太腿を汚しながら床へとぽたぽたと垂れ流されていく。
脱ぎ掛けの下着の布地はすでに精液でどろどろに汚れ、廊下の床には悍ましい量の白濁の吹き溜まりが出来上がっていた。
(こんな姿、誰かに見られたら……どうしよう……)
もし次に廊下を誰かが歩いてきたら、自分のこの汚された下半身を、精液を垂れ流すお尻を晒してしまうことになる。
壁にハマったまま、また犯されてしまうかもしれない恐怖と、込み上げる圧倒的な羞恥心にの胸は張り裂けそうだった。
ナカは未だに悪霊の質量を覚えているかのように熱くピクピクと疼き、溢れ出る白濁が太腿を伝うたび、嫌な粘り気が肌を撫でる。
逃げ出したいのに動けない絶望の中で、は自身の秘部から溢れ落ちる精液の感触に、ただ涙を流して震え続けることしかできない。
羞恥と疲弊と恐怖。
そして強烈な快感の余韻に支配されたは抗うこともできず、またしても意識が遠くなっていくのを感じたーー。