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夜ご飯が欲しいだけなのに!! 【18R】

第2章 走る悪霊


「今のは夢……? でも、あんなに、リアルだったのに……絶対におかしい……!」



すべてが幻だったかのような、完璧な原状復帰。
しかし、胸の早鐘は今も収まっておらず、あの悪霊の不快な感触が、肉体を穿たれた鈍い余韻が、これが単なる悪夢などではないと強く主張している。
まるで時間が巻き戻ったかのような、異常な空間。


引き返して部屋に閉じこもりたい。


だが、あの黒い紙の警告が頭をよぎる。







『異変を見つけたら部屋に戻れ。何もなければエレベーターへ進め』







恐らく先程の異変は足音だ。


そして今、自分は悪霊に犯された後、こうして部屋の前に戻されている。


ここから抜け出すためにはやはり進むしかない。
相変わらず空腹を訴える腹の虫を宥めながら、は恐怖に竦む足に鞭打った。




「異変を見落とさないように、気をつけて、進まなきゃ……」




もう一度、あの静まり返った廊下へ向けては震える一歩を踏み出し、エレベーターを目指して歩き始めた。



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