第1章 梨が落ちる
ひとりで眠るには広すぎる、クイーンベッドの上。
縺れるように、修さんと倒れ込む。
ふれあう唇は都度に角度を変え、力加減を変え、甘い水音を鼓膜の内側に響かせる。
必死に修さんの舌に吸い付く私をなだめるように、修さんの厚い掌が私の身体を撫でる。
無骨なゆび先がサマーニットの裾をたくし上げ、私の素肌を這った。
久し振りの感覚に肌が粟立つ。口付けの合間にこぼれた嬌声がはずかしくて、頬に熱が上る。
「…………なんだ。緊張してるのか?」
「修さんが優しすぎるから、…………っ」
乱暴に下着をずりあげられて、息を飲む。
「あんまりかわいい事を言うな。
加減出来なくなる」
「…………しないで」
「馬鹿言え」
そして与えられる、深い口付け。
「お前を壊したくない」
ひりついた吐息が、燃えるように喉を灼いた。