第5章 『その温度を、まだ知らないふりで』
「ぅ、んっ……」
…もっと刺激がほしい
そんな気持ちが、
身体にまで滲んでしまったみたいに、
腰が微かに揺れる。
「……もっと、って顔してる」
ハンジの声が落ちる。
反応を見透かされているみたいで、
恥ずかしいのに。
その視線から逃げられない。
「っ、ぅ……」
その時、ツプ…と指が𓏸𓏸の中へ入ろうとする。
「あ、っっ…!」
びく、と身体が震える。
待っていたみたいに反応してしまう自分が、
余計に恥ずかしい。
指がゆっくりと入っていく。
「そんなに欲しかった?」
目を合わせたまま、
ハンジが囁く。
「っ……」
言葉にされた瞬間、
余計に身体が熱くなる。
隠したいのに。
反応まで全部見抜かれてしまっている気がして、
恥ずかしい。
なのに。
少しずつ動き始めた指に、
意識が簡単に奪われていく。
「は、んっ……!」
繰り返される刺激に、
声を堪える余裕なんて残っていなかった。
気持ちいい。
それしか、
もう考えられない。
指先が、
さらに深く熱を掻き回した
指が動くたび、
ぬるり、と小さな水音が響く。
「っ……」
その音だけで、
顔が熱くなる。
こんなの、
全部聞かれてる。
「𓏸𓏸」
名前を呼ばれる。
逃げたいのに、
指は少しも止まってくれない。
恥ずかしくて、
思わずハンジの肩へ顔を埋める。
「ぁっ、は……」
逃げるみたいに零れた声。
けれど。
本当に止まったら困る。
そんな気持ちまで、
もう隠せない。
近すぎるせいで、
ハンジの匂いがする。
それだけで、
さらに身体の奥が熱くなる。