第5章 『その温度を、まだ知らないふりで』
この状況に耐えきれなくなって、
思わず視線を逸らす。
ハンジが、
小さく笑った気配がした。
「……可愛いなぁ、もう」
その声と一緒に、
ハンジの身体が少し下へ移動する。
次の瞬間。
「ぁ……っ、ん……!」
舌先が触れた瞬間、
びく、と身体が跳ねた。
ハンジの唇が、
優しく食むみたいに触れてくる。
転がされるたび、
頭の奥が痺れる。
「あっ、ぁ……ハンジ……っ」
耐えきれず、
名前が漏れる。
返事はない。
けれど。
恐る恐る視線を向けた瞬間、
ハンジと目が合った。
熱を帯びた視線。
そのまま、
胸元へ触れていた指先が、
またゆっくり先端を擦る。
「ぁ……っ!」
見られてる。
こんな顔も、
反応も。
全部。
その事実が、
さらに身体の奥を甘く震わせた。
見られていると思うほど、
反応を抑えたくなる。
なのに。
意識すればするほど、
余計に身体が震えてしまう。
「んっ、ぁ……」
声を堪えようとしても、
熱を逃がすみたいに漏れてしまう。
ハンジの舌先が離れたあとも、
胸元への愛撫は止まらない。
左右を撫でられるたび、
お腹の奥がじわじわ熱を持っていく。
「っ……ぁ」
浅く息を呑んだ瞬間。
今度は、
ズボン越しに太ももを撫でられた。
付け根へ近づく指先。
服越しでさえ、
今の𓏸𓏸には刺激が強い。
「ん、ぅ……っ」
腰が小さく揺れる。
止めたいのに、
声まで抑えられない。
「ここ触るだけでそんなになるの?」
くすぐるみたいに、
指先がまた付け根を撫でる。
「ぁっ……」
太ももがぴくりと震える。
その反応を見た瞬間、
ハンジが小さく息を吐く。
視線が、
ゆっくり𓏸𓏸の表情をなぞった。
触れられるたび、
思考が甘く溶けていく。
苦しいのに、
もっと欲しくなる。
「っ、……ハンジ」
無意識に、
ハンジの服を掴む指へ力が入った。
ハンジの視線が揺れる。