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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第8章 肌寒い秋は


食堂で隣に座った憂太が、耳元に唇を寄せて手で隠す。
なんだろうと思い、耳を傾けた。

「休みの日、いっぱい声出せるとこ行こ?」

「え?それって……あるの?」

えっちなことをするのだと思い、顔を熱くしながら憂太を見る。
スマホを出した憂太は、「ここ」と見せてきた。

憂太に身体を寄せて覗き込む。
"レンタルルーム"と書かれていた。

「防音室あるみたいだから……どうかな?デートしよ?」

俯きながらコクッと頷いた。
――もしかしたら、"初めて"しちゃうかも……。

「ありがとう。楽しみだね」

そう言いながらおかずの生姜焼きを差し出され、目を泳がせてからぎゅっと瞑り、口を開けた。
口の中に入ってきた肉を噛み、目を開けて憂太を見る。
嬉しそうに笑っていた。

目の前から視線を感じ、見てみると――真希が睨んでいた。
思わず、「ひっ」と声を漏らしながら肩を竦ませる。

イチャイチャするなってことですよね、わかってます。

その隣ではパンダがニヤニヤしており、棘は両手でハートを作っていた。
――憂太といると、周りが見えなくなっちゃう……。

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