第8章 肌寒い秋は
木々が色付き、肌を撫でる風が冷たくなった。
バク転をしながら、竹刀を躱す。
「あっ!え……」
制服のまま憂太と向き合う。
憂太は明らさまに残念そうな顔をしていた。
「なんで履いてるの!」
「え?」
バク転をした際に捲れて見えた、スカートの中身が気に食わなかったらしい。
任務の時以外は履いていないオーバーショーツのことを言っているのだろう。
寒くなってきたので履いていたのだが、履いていて正解だった。
こんなことをする予定ではなかったが……。
「えっち……?」
憂太があまりにもしゅんとしているので、疑問形になってしまう。
「変態野郎じゃねぇか」
「まあ、男だしな」
「しゃけ」
近くで見ていた3人は、特にリアクションを取っていなかった。
憂太は「僕以外には見せなくていいけど……」と呟いている。
クスクスと笑いながら、軽く謝った。
謝る意味はわからなかったけど。