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約束の行方【御幸一也】長編

第3章 約束の再会


倉持side

朝から御幸がおかしい。

正確には転校生が来てから。

HRで転校生の紹介があった時、
チラリと御幸を見た。

驚いたような顔をして転校生を見たと思ったら
すぐに視線を逸らした。

……知り合いか?

違和感のある反応に、授業中観察を続けた。

御幸はそれ以降、一度も転校生の方を見なかった。

しかし――

夏川とグラウンドに来ていた転校生の姿に
朝と同じ反応をする御幸。

……絶対なんかあるな。


俺は御幸を置いて転校生の方へ向かった。


夢主side

「よお、転校生!見学か?」
「うん。少しだけね」

唯ちゃんに説明を受けていると、
話しかけてきた人がいた。

「彼は倉持洋一、同じクラスだよ」
「そうだったんだ、まだ全然人の顔覚えれてなくて」
「初日だし仕方ねぇよ。つーか、野球興味あるのか?」
「昔、少しやってて」
「まじ!?ポジションは?」
「一応、キャッチャー」
「……あー、ね。ぽいぽい!」

私が野球をしていた話をすると
倉持くんの雰囲気が少し変わった気がした。

「おい倉持!いつまでサボってんだよ!」
「うっせーな御幸ー!じゃ戻るわ!
ゆっくりしてけよ転校生!」

「彼も同じクラスの御幸、今このチームの正捕手で……」

唯ちゃんが説明している声が少しずつ遠くなる。
私は御幸と呼ばれた彼の方から目が離せなくなっていた。

御幸side

倉持があいつと話してる姿にイライラして呼び戻してしまった。

「おせぇんだよ」
「なぁ、お前、転校生の事知ってるだろ」

一瞬、言葉につまる。

「……知らねえ」
「いいや、絶対嘘だな」
「知らねーって」

あー、呼び戻すんじゃなかった。
そう思っていたら

「御幸って、もしかして……御幸一也?」
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