第6章 約束の行方
御幸side
本当に嫌な予感って当たるもんだな……
放課後、なかなか部活に顔を出さないユキを探して校舎の方へ向かったら、
「……野球に対する思いは男も女も関係ない!」
そう言って怒るユキ声が聞こえた。
普段から滅多に怒るところ見ないユキ。
一体、誰が……
そう思って声の方へ足を運ぶと、
そこにはユキと、今朝の女がいた……
普通に声をかけようとした瞬間、女がユキにカバンを振り上げた。
俺はとっさに声をかけて女とユキの間に入った。
今朝も、いつもよりしつこいと思っていはいたが……
俺は自分に対してのイラつきが隠せなかった。
女が去り際にユキにぼそっと何か言った気がした。
しかし、俺はユキに対する申し訳なさから、顔をあげることが出来なかった。
なにを言っても、言い訳にしかならない。
でも、事実を述べる。
ユキは表情を変えることなく、聞いていた。
一通り話終えるても、ユキの表情が変わる事はない。
「早く部活に行こう」
そう言ったユキ。
これ以上この話題に触れることはなかった。
部活中はいつも通りの笑顔のように見えた。
でも、どこか俺に対しては
いつもより遠い――そんな気がした。