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約束の行方【御幸一也】長編

第6章 約束の行方


「このノート、他のやつにも見せた?」

ノートから目を離した御幸と視線が合う。

「まだ監督だけだよ、ノートの自信もそこまでなかったし……」
「なら、いいや」

そう言って、御幸がノートに目を戻そうとした時――

「御幸くんいる?」

他クラスの女子が教室のドアから御幸を呼んだ。

「ちっ……めんどくせぇな……」

御幸はノートを閉じると、そう言いながら呼び出した女子の方へ向かった。

御幸を呼び出していた女子と目が合う。

……睨まれてる?

そんなことを思っていたら

「またかー」

倉持くんが呆れた声で話しかけてきた。

「また?」
「あー見えて、モテるんだよ、あいつ。外面だけは良いから」
「へー、知らなかった……」

そんな会話をしていたら、不機嫌そうな顔をした御幸が戻ってきた

「どうだったの?」
「どうってなにが?そっちこそ何話してたんだよ」

私は軽い気持ちで聞いてみただけなのに、御幸からの返答は少し棘を感じた。

「御幸が意外とモテるって話聞いてただけだけど、どうしたの?」
「……別に、どうでもいいだろ」

御幸はどこかバツの悪そうな顔をして顔を逸らした。

……なんでそんなに不機嫌なんだろう。

倉持くんは御幸のそんな様子を見るや否や
「おー怖」と言って席に戻って行った。

少しの沈黙が私たちの間を流れたあと、御幸が口を開いた。

「さっきのやつ……」

「別に、ユキに対してムカついて訳じゃないから……悪かったな、変な言い方して」

御幸がそう言うと、タイミングよく予鈴が鳴った。

この後、御幸の不機嫌の理由が自分に降り注ぐことも気が付かずに――

昼休み、唯ちゃんといつも通り食べている時だった。

「そういえば御幸くん、元々顔は良い方だから気になってた女子は多かったみたいなんだけど、去年の夏の大会後から告白する人増えたらしくてさ……」

そういえば意識した事なかったけど、
顔整ってるもんな……

「去年までは野球に集中したいからって断ってたらしいんだけど」

……御幸らしい

そう思って少し笑みがこぼれた。

しかし――
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