第8章 約束の日
「昨日も云ったが、今まで手前に手を出さなかったのは手前が年齢を気にするっつーから結婚できる年まで待っただけだ」
「……それが嘘じゃないってことはちゃんと分かってるよ」
「じゃあ何を気にしてンだよ?」
「だって私……ちんちくりんだし…」
「ちんちくりん…って何だ?小せえってことか?」
「まぁ、そんな感じ」
アリスは自身の胸元に視線をやる。
「そんな事気にしてンのかよ」
ハァ、と息を吐いて中也が呆れる。
「そんな事じゃないもん!大事なことだもん!」
「それこそ関係無ェな」
「……本当に?本当の本当?」
「本当だっつーの。惚れた女が偶々世間の平均よりちっせぇだけだ」
「!」
「それよりも手前の心配した方が身のためだぜ?」
「え?」
アリスは中也を見上げる。
「もう抑える気はねえからな。それなりに覚悟しておいてくれや」
ニヤリと笑ってそう云うと、中也はアリスの唇を再び塞ぐのであった。