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【文スト】不思議の国の異能少女・陰

第8章 約束の日


綺麗な空色の石が白金の台座に嵌まっている指輪。

「…何か高そうな石が付いてるんですけど」

「そりゃそうだ。婚約指輪だからな」

「こ、婚約指輪ぁ!?」


アリスは驚いて指輪から中也の方を見る。


「結婚すンぞアリス」

「結婚!?」


中也はサラリと重要なことを云う。

「ち、一寸待って、中也兄」

「なんだよ」

「こういうのって恋人がするくだりじゃないの?!」

「恋人期間が必要か?」

「いや、要らないかもだけど…え?」

「それは善かった」

「!?」

中也はアリスを押し倒し、上に覆い被さった。


「これ以上は待たねェし、待てねえよ」


「ち、中也兄…ッ近いッ!」


「3年だアリス。3年手前を待った」

「何の話でしょうか?!」

恥ずかしさのあまり、真っ赤になっているアリス。

「手前が年齢を気にするッつったんだろ?」

「云ったかな!?」

「云っただろ。初めて一緒に寝たときに」

「なんか誤解されそうな言い方!」

あわあわしているアリスに、上機嫌でクツクツ笑う中也。
今の状況に冷静でいられないせいか、思考が上手くまとまらないアリスだが、心当たりが1つあった。


『でも、こんな子供に手を出そうとするなんて…』

『……、年齢なんて関係ねェよ』

『え?』

『気にするか?』

「うん?質問の意味が良く分からないよ?』

『そうか。じャあ、気にするか否かだけでいい」

『じゃあ、『気にする』』

『ーーー判った』



「あの時のって此のことだったの!?」

「3年も……まぁ、何回かは手を出しちまったけど最後までせずに待ったんだ。これ以上は無理だ」

アリスの頬をするりと撫でて、顔を近付ける中也。
アリスは羞恥に耐えられず、目をギュッと閉じた。

中也はアリスの唇に自身の唇を重ねた。

触れるだけのキスから、深く貪るようなキスになる。

暫くして開放すると、アリスの潤んだ瞳が中也を見る。
今すぐにでも襲いたい衝動に駆られるのをグッと抑える中也。先にすることがある。



「結婚、するよな?」



確実な返事を貰う為に、もう一度アリスに問う。



「……はい」

小さいがハッキリとした返事を聞いて、中也はアリスの服に手を掛けた。
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