【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第22章 オーマン×凶兆×夏油
「……。」
数秒の沈黙。
そして。
「夏油さん。」
ソファでくつろいでいた男へ視線を向ける。
「これは?」
夏油は読んでいた雑誌から顔を上げた。
「あぁ。」
実にあっさりした反応だった。
「日本で言うところのウー〇ーイーツだよ。」
「といいますと。」
「Talabat(タラバット)。こっちのデリバリーサービスだよ。」
「はい。」
「知らないかい?」
「いや、そういうことじゃなくて……。」
思わず額を押さえる。
聞きたいのはそこではない。
どうして勝手に注文したのかだ。
しかも。
どう見ても二人分どころではない。
テーブルいっぱいに料理が並んでいる。
「にしても頼みすぎでは……?」
夏油は楽しそうに笑う。
全く悪びれていない。
はため息をつきながらテーブルへ近付いた。
そして改めて料理を見渡す。
「わぁ……。」
思わず声が漏れる。
どれも見たことのない料理ばかりだった。
香辛料の香り。
焼かれた肉の香ばしさ。
色鮮やかな米料理。
スープ。
平たいパン。
小皿に盛られた木の実や果実。
現地感が凄い。
特に大皿に盛られた炊き込みご飯のような料理からは食欲を刺激する香りが漂っていた。
「スパイス…かなり強そう……ですね…。」
少し目を細める。
日本ではあまり嗅がない種類の香りだ。
だが不思議と嫌ではない。
むしろ美味しそうだった。
「それはマチュブースだったかな。」
夏油が説明する。
「鶏肉と米の料理らしい。」
「らしいって…。」
「私も初めて食べる。一緒にどうだい?」
「い、頂きます…」
その隣には香ばしく焼かれた肉料理。
さらに見慣れないスープ。
小皿には艶やかな茶色の実が盛られていた。
「これは?」
「デーツだそうだ。」
「へぇ。」
一つ手に取る。
現地の人がよく食べると聞いたことがある。
最近日本のスーパーでも見かけたことがあるけど、
アレおいしそうには見えないというか…なんというか…