【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第22章 オーマン×凶兆×夏油
「どういうことと言われても。」
夏油はソファに腰掛けたまま首を傾げた。
「そのままの意味だが?」
「意味が分かりません。」
即答だった。
「ここ数日オマーンにいたんですよね?」
「ああ。」
「どこで寝泊まりを?」
問い詰めるように聞く。
すると夏油は少し考える素振りを見せた後、
「呪霊の腹の中とでも言っておこうか。」
さらりと言った。
「じゅ、、!?えぇ、、、普通にホテル取ってくださいよ…」
想像の斜め上を行く回答にあきれる。
「ま、事情が事情でね。」
「日本ならわかりますけど…ここオーマンですよ…」
「あははっ」
全く反省している様子がない。
結局押し切られる形で部屋へ連れて来てしまった。
「いや~。」
その時。
夏油が部屋を見回した。
「いいね。」
感心したように頷く。
「特級術師の部屋は豪華だ。」
高層階。
広々としたリビング。
大きな窓からは夜のマスカットの街並みが見える。
確かに一般的なホテルの部屋ではない。
「これはあれかい?」
夏油が楽しそうに尋ねる。
「悟が色を付けてくれているのかい?」
「……そうですね。よくして頂いております…。」
費用の3分の1くらいはそう。
いくら特級術師の海外赴任とはいえ、
こんな贅沢な部屋が設けられることはない。
「羨ましいな。」
その声は“部屋どうこう”ではなく、
純粋に遠くにいる親友を懐かしむ声。
「…私は先にシャワーを浴びてきます。」
荷物をテーブルへ置く。
「ゆっくりしていてください。」
「ありがとう。」
素直な返事だった。
少しだけ警戒しつつ
はシャワールームへ向かう。
1日の汗を流す。
熱いシャワーを浴び終えると大きく息を吐いた。
「ふぅ……。」
全身にまとわりついていた汗が流れ落ちるだけでこんなにも違うのか。
赴任してからというもの、一日に何度シャワーを浴びたか分からない。
タオルで髪を拭きながら部屋へ戻る。
そして。
目の前の光景に足を止める。
「……えーっと。」
視線の先。
リビングのテーブル。
そこには。
豪華な料理が所狭しと並んでいた。