【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第22章 オーマン×凶兆×夏油
「そ、そうですか……。」
微妙な気持ちになる。
今後は行動にも気を付けた方がいいかもしれない。
そんなことを考えながらも、本題へ戻した。
「それで。」
夏油を見る。
「私に会いたかった理由は…?」
問い掛けると。
夏油の表情から笑みが少しだけ消えた。
珍しく。
本当に珍しく。
言葉を選ぶような沈黙が落ちる。
潮騒だけが響く。
やがて夏油は小さく息を吐いた。
「……ヒナタとハヤミが行方不明だ。」
「え?」
予想外の名前だった。
思考が一瞬止まる。
「行方不明?」
思わず聞き返す。
すると夏油はゆっくりこちらを見る。
その視線だけで察したらしい。
が本当に何も知らないことを。
「……。」
数秒の沈黙。
そして。
「どうやら。」
夏油は視線を海へ戻した。
「君も何も知らないようだね。」
ため息混じりの声。
その表情には僅かな疲労が滲んでいた。
普段の余裕ある姿からは想像できないほどに。
「…はい。
お力になれず…すみません。」
正直に答える。
すると夏油は苦笑した。
「そうか。」
短い返事。
だがその一言には落胆が滲んでいた。
手掛かりを求めてここまで来たのだろう。
けれど期待していた答えは得られなかった。
夕陽が少しずつ沈んでいく。
海面を赤く染めながら。
夏油はその景色を眺めたまま、静かに呟いた。
「困ったな。」
その横顔はどこか寂しそうに見えた。
「私の方でも可能な限り情報収集をしてみます。」
しばらく考え込んでいたはそう告げた。
ヒナタ。
ハヤミ。
何故。
すると夏油は少し目を細めた。
「助かるよ。」
「ただし、仕事の合間になりますから過度な期待はしないでください。」
「もちろん。」
そう言って笑う。
だが。
その笑みが消えないまま。
「あ、そうそう。」
何かを思い出したように人差し指を立てた。
「実はもう一つお願いがあるんだが。」
・
・
・
――数十分後。
「で?」
ホテルの一室。
腕を組んだがじっと夏油を見つめる。
「ホテルを取ってないってどういうことでしょうか?」