【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第21章 特級×約束×乙骨
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――8月中旬。
照り付ける真夏の日差しが、ガラス張りの空港を白く照らしていた。
出発ロビーには旅行客やビジネスマンが行き交い、
アナウンスが一定の間隔で流れている。
そんな喧騒の中。
は搭乗口へ続く通路の前で立ち止まった。
肩には小さな荷物。
これから約4か月。
再び海外での任務が始まる。
「いや~、見送りって何回やっても慣れないね。」
隣で五条が大げさに肩を竦めた。
「誰のせいで海外赴任するはめになったと…」
と、思わず苦笑する。
海外赴任は五条の代理。
五条がこっち(日本)で手がいっぱいなので、
代理人として要請があった各国を訪問している。
そして『特級』になった今、五条と肩を並べて
世界を渡り歩ける。
「ちゃんを信頼してるんだよ」
「わかってますよ…」
いつもと変わらないやり取り。
だが、彼の姿が見えない。
何度も時計へ視線を向ける。
搭乗開始まではまだ少し時間がある。
けど…
「…憂太くん。来ないですね。忙しいのかな。
ま、仕方ないか。」
彼の忙しさもよく理解している。
それに、今日までの時間をできる限り私のために使ってくれていたことも知っている。
「…ま、帰ってきたら会えるし。
じゃあ、五条さん。行ってきます。
忙しいのにお見送りありがとうございます。」
そう伝えて、少し寂しいまま手を振ると、
五条は変わらずいつものように手を振っている。
「いってらっしゃい」
最後に会えないのは少しだけ寂しいけれど。
仕方がない。
そう思いながら搭乗口へ向かおうとした、その時だった。
「さん!」
聞き慣れた声。
反射的に振り返る。
そして。
「……え?」
思わず足が止まった。
息を切らしながらこちらへ駆けてくる乙骨。
だが。
驚いたのはそこではない。
「ゆ、憂太くん!?」
いつもの制服でもない。
任務服でもない。
黒の正装。
きっちりとネクタイを締めた姿だった。