【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第21章 特級×約束×乙骨
「ついにさんも特級になっちゃったね。」
乙骨の部屋。
窓の外では蝉の声が聞こえ始めていた。
机に向かっていた乙骨が振り返り、どこか嬉しそうに笑う。
「おめでとう。」
「……私の場合、あんまり嬉しくはないけどね。」
ぽつりと呟いて、は小さく息を吐いた。
特級。
それは名誉でもあり、同時に危険視されている証。
今回の昇格だって、純粋な功績だけで決まったわけではないことくらい分かっていた。
思わず漏れたため息に、乙骨が首を傾げる。
「どうしたの、そんなため息ついて。」
隣へ移動してきた乙骨が、そっと顔を覗き込んだ。
その瞬間。
は何も言わず、ぐっと乙骨へ身体を寄せた。
「わっ。」
驚いた声が漏れる。
けれど拒むことはなく、そのまま抱き留めてくれる。
肩へ額を押し付けるようにして黙り込むに、乙骨は少し笑った。
「あはは、どうしたの~。」
ぽん、ぽん。
子どもをあやすように頭を撫でる。
大きな手の感触が心地よかった。
しばらくして。
「……ねぇ。」
が小さく口を開く。
「どうしたの?」
いつもと違う声色に優しく反応する乙骨。
「今から…シたい…。」
「…今、から?」
普段は自分(乙骨)から手を出すことが多い分、
少し戸惑った。
「僕はうれしいけど…」
そういって、頭をなでていた乙骨の手が止まる。
しばらくは忙しくてご無沙汰だったのもあるけど、
彼女の様子がどうもおかしい。
「どうしたの。」
そういいつつもゆっくりと彼女を抱えて
寝室へ連れていく。
少しだけ部屋の明かりを暗くして、隣に寝転ぶ。
「…4カ月」
がそっと口を開く。
「4か月?」
「…また海外に行くことになっちゃった。
っというか元々そっちが本職だから。
公務(外交)に戻るだけなんだけど……。」