【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第21章 特級×約束×乙骨
梅雨の湿った風が窓から吹き込み、青々とした木々が強い日差しに揺れる。
6月下旬。
7月上旬。
そして――7月中旬。
ようやく。
本当にようやく、慌ただしかった日々に一区切りが訪れた。
高専へ戻る足取りも久しぶりに軽い。
積み上がっていた報告書は片付き、
鳴り止まなかった電話も静かになった。
長かった異常事態対応は、ようやく終息へ向かいつつあった。
それでも。
この数か月で残した結果は、誰の目にも明らかだった。
三級呪霊討伐――多数。
二級呪霊討伐――多数。
一級呪霊単独討伐――複数。
そして、特級相当案件への対応実績。
教師として生徒を指導しながら、現役術師としても第一線で戦い続けた。
その働きは、もはや一級術師の枠には収まらない。
何より、これまでは過去の事件からタブーとしていた
“領域の習得”
どちらかといえばこちらを危険視をされた結果ともいえる。
『特級』
呪術界において、その称号は特別な意味を持つ。
それは努力で辿り着く階級ではない。
生まれ持った理不尽そのものに与えられる称号。
当時、高専にてその名を冠していたのは二人。
最強の術師――五条悟。
そして、呪術高専3年 特級術師――乙骨憂太。
そこへ、新たに一つの名前が加わる。
蘆屋 。
7月下旬。
長い戦いの日々の末に。
彼女は、三人目となる『特級』の称号を手にすることとなった。