【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
は少し目を丸くした後、ふっと笑った。
「んーん。」
柔らかな声。
「リンちゃんが無事でよかったよ。」
そして身体を起こす。
「怪我してない?」
「……。」
リンは顔を上げた。
目には涙が溜まっている。
「なんで……」
震える声。
「なんで怒らないんですか……?」
は首を傾げた。
リンの声が大きくなる。
「私のこと邪魔だって言ってくださいよ!!」
ぽろり。
涙が零れた。
「私が勝手なことしたから……!先生が……!
私、全然役に立たないし……!
邪魔だったじゃないですか!!」
感情が溢れていた。
悔しさ。
情けなさ。
不甲斐なさ。
全部が一気に噴き出していた。
「おい、リン。」
伏黒が低く声を掛ける。
止めようとした。
だが。
は小さく首を振る。
大丈夫。
そう言うように。
そして。
ゆっくり鈴を見る。
「リンちゃん。」
その声は静かだった。
怒りもない。
失望もない。
ただ真っ直ぐだった。
「自分の価値は、自分で見出すもの。」
リンが息を止める。
「そのためには。」
少し空を見る。
「圧倒的に場数が足りない。」
波の音が響く。
沢山迷って。
沢山考えて。
沢山失敗して。
沢山悩んで。
「その後、答えを出したらいいと思うよ。」
リンは黙って聞いていた。
は続ける。
「今はまだ、その過程なだけ。」
「……。」
「だから。」
優しく微笑む。
「考えるのをやめたらダメだよ。」
その言葉に。
鈴の肩が震えた。
「私も伏黒くんも最初からできてたわけじゃないし。」
は少しだけ苦笑する。
「とにかく!」
ぽん。
頭に手を置いた。
「焦らなくていい。」
優しい声だった。
「リンちゃんはちゃんと前に進んでる。」
少しだけ頭を撫でる。
「次、頑張ろう。」
リンは唇を噛んだ。
そして。
小さく。
本当に小さく。
「……はい。」
そう返事をした。