【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
「先生っ!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「ごめん、ごめん。だ、大丈夫……」
咳き込みながら手を振る。
内心では別のことを考えていた。
(五条さんに付き合ってもらって実験しただけあった……。)
呼吸を整える。
(領域展開は水中でも影響を受けない。問題なく展開できる。)
これは沖縄に行く前日の大きな収穫だった。
今回の沖縄派遣のために前もって実験した結果。
「はぁ……。」
ようやく落ち着いたが海から上がる。
全身びしょ濡れ。
髪から水が滴っていた。
二人を見る。
「大丈夫だった?」
すると。
伏黒がじっと見たあと。
「いや。」
ため息。
「どっちかっていうと先生の方が……。」
は自分の制服を見下ろした。
水を吸って重たくなっている。
「びしょ濡れなっちったね〜。」
呑気だった。
伏黒が呆れた顔をする。
リンはまだ心配そうにしている。
はそのまま上着を脱ぐ。
ぎゅーーーっ。
制服を絞る。
大量の水が砂浜へ流れ落ちた。
そして。
「はぁぁぁぁ……。」
大きく息を吐く。
空を見上げる。
青空。
白い雲。
潮風。
ようやく緊張が抜けた。
「少し休憩しよっか。」
そう言って。
そのまま砂浜へ。
ごろん。
仰向けに寝転がった。
「先生!?」
「制服汚れますよ!」
「もう十分汚れてるから大丈夫〜。」
あっけらかんと返す。
波音が心地良い。
体中が重い。
けれど。
それ以上に。
少しだけ安心した。
沖縄へ来てからずっと走り続けていた気がする。
「……ふぅ。」
目を閉じる。
潮風が頬を撫でた。
伏黒はそんなを見ながら小さく息を吐く。
(昨日の今日で…本当に大丈夫かこの人…)
そう思いながらも。
どこか口元は緩んでいた。
そんな中1人だけは思いつめたような顔をしていた。
「あの……」
震える声。
が顔を向ける。
鈴は拳を握り締めていた。
肩が震えている。
そして。
「本当に……」
唇を噛む。
「すみませんでしたっっっ!!」
深く頭を下げた。
その声は海辺に響いた。
伏黒は黙って見ていた。
何も言わない。
ただ様子を見守っている。