【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
■3件目
沖縄市内。
大型病院近くの商業施設跡地。
三件目の三級呪霊は、人間から精気を吸い取るタイプだった。
その影響で周辺住民には倦怠感や意識障害、沖縄特有の気候から脱水症状等が頻発し、病院はすでに逼迫状態。
早急な討伐が必要だった。
だが――
「はぁ……っ……はぁ……」
リンの呼吸は明らかに荒い。
慣れない沖縄の蒸し暑さ。
強い日差し。
そして連続任務。
東京とはまるで違う環境だった。
伏黒は呪霊から視線を外さず声を掛ける。
「集中力切らすなよ。」
「は、はいっ……!」
返事はした。
だが余裕はない。
額から汗が流れ落ちる。
その時だった。
「伏黒くん!」
後方からの声。
伏黒にそっと触れるの手のひら。
次の瞬間。
「Sha'en──。」
柔らかな呪力が流れ込む。
伏黒の身体が軽くなる。
視界が冴える。
「……助かりますっ。」
「遠慮なく使いなさい!」
そう言いながらは別方向へ走る。
精気を吸われて倒れていた一般人へ肩を貸し、安全圏へ避難させていた。
一人。
また一人。
的確に救助していく。
リンはその姿を見ていた。
伏黒は前線。
先生は住民救助。
自分だけが。
何もできていない。
(私……)
短剣を握る。
(何やってるんだろう……)
悔しい。
情けない。
胸が苦しくなる。
視界が滲む。
そして。
気付けば走り出していた。
「わぁぁぁぁぁっ!!」
半ばヤケクソだった。
呪霊へ突っ込む。
だが。
「っ――!」
伏黒が目を見開く。
次の瞬間。
ドンッ!!
鈴は伏黒と衝突した。
「きゃっ!」
リンは地面へ転がった。
「っ……!」
伏黒がすぐに振り返る。
「おい!大丈夫か!?」
だが。
その隙を呪霊は見逃さない。
黒い腕が振り上がる。
伏黒は舌打ちした。
「チッ……!」