【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
「まだ一件目。」
「え?」
「今日は始まったばっかりよ?」
その言葉に。
伏黒が小さくため息を吐く。
「そうですね。」
そして鈴を見る。
「次は目ぇ閉じんなよ。」
「うぅ……」
「できんのか?」
少し意地悪そうな顔。
リンは唇を引き結んだ。
それから小さく頷く。
「……はい。」
その返事を聞いて。
は満足そうに笑った。
「よし。」
薙刀をくるりと回す。
「じゃあ次行こっか。」
沖縄の強い日差しの下。
三人は再び走り出した。
そして
■2件目
「伏黒先輩っ!」
「右だ!」
「はい!」
住宅街の裏路地。
二件目の三級呪霊は、一件目とは違い、やたらと攻撃的だった。
獣のような四足歩行。
見つけた人間へ片っ端から襲い掛かるタイプ。
ただし。
速くはない。
「来るぞ!」
伏黒の声。
呪霊が飛び掛かる。
その瞬間。
伏黒の影が伸びた。
「鵺。」
バチッ!
雷撃。
呪霊の動きが一瞬止まる。
「今だ!」
「はいっ!」
リンが踏み込む。
短剣を握り締める。
一歩。
二歩。
そして。
呪霊の懐へ飛び込んだ。
「やぁっ!!」
短剣が振り下ろされる。
呪力を帯びた刃が呪霊の核を貫いた。
「ギィィィィッ!!」
断末魔。
呪霊は黒い煙となって霧散する。
静寂。
リンは肩で息をした。
「はぁ……はぁ……」
そして。
恐る恐る振り返る。
「や、やりました……!」
伏黒が小さく頷いた。
「ああ。」
短い返事。
けれど。
どこか認めるような声音だった。
「ちゃんと祓えたな。」
「……!」
リンの顔がぱっと明るくなる。
「はい!」
嬉しそうだった。
その様子を少し離れた場所から見ていたは微笑む。
「うん。」
確かに成長している。
一件目よりずっと良かった。
恐怖で動けなくなることもなかった。
攻撃のタイミングも問題ない。
判断も悪くない。
けれど。
「……」
は少しだけ考え込む。
視線の先。
討伐の瞬間を思い返す。
そして。
伏黒と目が合った。
伏黒も同じことを考えていたらしい。
「……。」
「……。」
言葉はない。
けれど通じた。
は小さく首を傾げる。