【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
すると。
今度は伏黒がを見る。
「先生。」
「ん?」
「やりすぎですよ。」
即答だった。
は首を傾げる。
「そう?」
「そうです。」
鈴がむっとした顔になる。
「先生はいいんですよ。まぁ、呪霊討伐1体目ってとこかな?」
あはは、っと笑う。
「まったく、あぁいう人たちって、多少痛い目見ないと分かんないんだから。」
伏黒が額を押さえる。
「はぁ……」
もう何も言うまい。
そういう顔だった。
は楽しそうに笑う。
そして。
ぱんっと手を叩いた。
「ほら。」
二人を見る。
「行くよ。」
「はい。」
「……了解です。」
こうして三人はホテルロビーを後にした。
向かう先は沖縄対策本部。
観光気分はここまで。
これから始まるのは。
沖縄全域を巻き込んだ大規模呪霊討伐任務。
ホテルから徒歩10分。
対策本部が設置された臨時庁舎へ足を踏み入れた瞬間だった。
それまでの空気が一変した。
慌ただしく行き交う補助監督たち。
壁一面に貼られた地図。
赤いピンで埋め尽くされた沖縄本島。
次々と飛び交う報告。
「北部で新たな目撃情報!」
「那覇市内の案件、優先度引き上げです!」
「病院から応援要請が来ています!」
観光地の空気など微塵もない。
完全な戦場だった。
鈴が思わず息を呑む。
伏黒も静かに周囲を見渡した。
その時。
現地責任者らしき年配の術師が歩いてきた。
「蘆屋先生。」
「はい。」
男は資料を差し出しながら言う。
「特異体質だと聞いとるが、それでも今回ばかしは、少し無理してもらうことになるさ。」
沖縄独特の柔らかい口調。
けれど内容は重かった。
「大丈夫かね?」
は資料を受け取る。
そして即答した。
「はい。」
視線を上げる。
「承知の上で来ました。」
男は小さく頷いた。
「うぬ。助かる。」
その会話を聞いていた鈴が首を傾げる。
「どういうことですか?」
伏黒も見る。
は苦笑した。
「んー……」
頭を掻く。
「まぁ。」
さらっと言う。
「普通に呪力が枯渇しない人間は私くらいだからね。」