【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第20章 沖縄×任務×A班
そして。
一人がへ手を伸ばした。
「先生ェ。」
へらへら笑う。
「俺らと遊ぼーよ。」
その瞬間だった。
伏黒が動くより早く。
が男の手首を掴む。
「え?」
男が反応する間もない。
ぐいっと引き寄せる。
そして。
手のひらの付け根を顎へ叩き込んだ。
ゴッ。
鈍い音。
男の身体がふらりと揺れる。
「え。」
「あ。」
そのまま。
どさり。
床へ倒れた。
完全に気絶していた。
静寂。
ロビーの空気が止まる。
残った男が固まった。
はにっこり笑う。
「遊ぶ?私は、全然いいけど。」
にっこりと笑顔。
「どうする?」
男の顔色が変わった。
「い、いや……」
後退る。
「すみませんでした。」
そして逃げた。
一目散で。
鈴はぽかんとしている。
伏黒も一瞬黙った。
すると。
は何事もなかったように振り返る。
近くにいたホテルスタッフへ頭を下げた。
「あ、お兄さん。」
「は、はい。」
「すみません。」
倒れている男を指差す。
「熱中症みたいで。」
「え?」
「急に倒れちゃって。」
「そ、そうなんですか?」
「はい。」
にこっ。
完璧な笑顔だった。
ホテルスタッフは混乱していた。
それを横目に伏黒はしらっとしていたが、
(この人悪いな。絶対ばれるだろ。)
そう思った。
そして、リンへ視線を移す。
「リン。」
伏黒が声を掛ける。
「大丈夫か?」
「あ、はい……」
まだ少し動揺しているようだった。
「すみません……」
「謝る必要ないだろ。」
伏黒は周囲を確認した。
そして。
少しだけ真面目な顔になる。
「リゾート地は変なの多いから。」
「……」
「気を付けろよ。」
「あ、はい。」
それから少し恥ずかしそうに笑った。
「声とか掛けられたことなくて……」
耳が少し赤い。
「びっくりしちゃって……」
すると。
伏黒はため息をついた。
「良い奴とは限らないからな。」
「え?」
「お前を利用しようと思って近付いてくる男だっている。」
その声は少し冷たい。
「気を付けろ。」
リンは素直に頷いた。
「はい……」