【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第19章 特訓×任務×五条
呪力が暴れる。
意識が遠のく。
「ああああっっ!!!!」
その瞬間。
バンッ!!
凄まじい衝撃。
世界が砕ける。
五条が一気に領域を展開し、強引に領域を破壊した。
静寂。
領域は消失。
呪力も霧散する。
その場に残ったのは。
荒い呼吸を繰り返すだけ。
「はぁ……」
立たなければ。
まだ終わっていない。
そう思う。
「まずい……」
視界が揺れる。
(立たないと……)
足へ力を込める。
ふらり。
立ち上がろうとして――
そのまま崩れ落ちた。
「おっと」
五条が支える。
完全に意識を失っていた。
「……」
数秒。
静かに見下ろす。
それから。
ふっと笑った。
「よく頑張ったね」
優しい声だった。
「お疲れさん」
その日。
乙骨は遠方任務のため呼べなかった。
代わりに。
屋敷の使用人たちが総出で対応することになる。
着替え。
身体の手入れ。
食事。
休養。
すべて整えられ。
は客室の布団へ寝かされた。
目を覚ました時。
窓の外はすっかり真夜中の暗さだった。
「……」
ぼんやりする。
身体が重い。
頭も回らない。
天井を見上げる。
「起きた?」
聞き慣れた声。
横を見る。
椅子へ座った五条が本を読んでいた。
「……あ」
掠れた声が出る。
「寝てました……」
そして。
反射的に謝る。
「すみません……」
すると。
五条は吹き出した。
「くくっ」
肩を震わせている。
「寝てたんじゃなくて」
本を閉じる。
「気絶してたんだけどね」
「……」
「結構盛大に」
「……」
恥ずかしい。
ものすごく恥ずかしい。
「お風呂とか着替えは使用人に頼んだから安心しな」
「……本当にすみません」
「いいって」
五条は笑う。
そして時計を見る。
「出発2日前か」
少し考える。
「あ」
「?」
「日付変わってるから実質1日だ」
「早いですね……」
「うん」
頷く。
それから。
珍しく真面目な目になる。
「でも問題なさそうだね」
その言葉に。
は少しだけ安心した。
「本当にありがとうございます……」
心からの言葉だった。