【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第10章 original
小さく呟いた、その時だった。
──すっ。
静かに扉が開く音。
入ってきたのは、ハヤミだった。
薄暗い部屋の中、遠慮するみたいに静かに足を踏み入れてくる。
そして、小さな声で。
ハヤミ「……?」
起きているか確認するような声音。
反射的にぎゅっと目を閉じて、そのまま、寝たふりをする。
ハヤミ「……まだ起きないか……」
小さな声が、静かな部屋に落ちる。
どこか心配そうな声音だった。
ハヤミがそっと近づいてくる気配がする。
それから。
優しく頭を撫でられた。
大きな手。
少し熱の残る指先。
ハヤミ「……ごめん」
ぽつり、と。
それだけ呟く。
次の瞬間、寝ているの額へ、
そっと柔らかなキスが落とされた。
その瞬間。
の口元が、思わずきゅっと動く。
それを見逃さなかったハヤミ。
ぴたり、と撫でる手が止まった。
ハヤミ「…………」
嫌な予感。
そして。
ハヤミ「……お前、起きてるだろ」
低く確信した声。
数秒固まったあと、そーっと目を開けた。
「ば、ばれてた……?」
恐る恐る聞くと、ハヤミは呆れたように息を吐く。
ハヤミ「お前は嘘が下手だからな」
と、一蹴。
がうっと言葉に詰まらせる反応を見たハヤミが、
小さく笑ったあと。
ふっと真顔になった。
じっとを見つめる。
ハヤミ「……なぁ」
低い声。
そのまま、そっと頬へ手が添えられる。
親指が、熱を確かめるみたいに頬を撫でた。
ハヤミ「次は、俺として、キスしていい?」
真っ直ぐな問い。
心臓がどくんっと跳ねる。
「え、あ、え……っ、えっと……」
完全に混乱していた。
視線は泳ぐし、呼吸も落ち着かない。
そんな姿を見ながら、ハヤミは少しだけ目を細める。
ハヤミ「嫌なら、止めないとするから」
そう言って、ゆっくり顔を近づけてくる。
逃げ道を塞ぐみたいに。
けれど、無理矢理ではなく。
拒まないことを確認するような距離。
あと少しで唇が触れそうになった、その時。