【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第10章 original
するとヒナタは、少し照れたように頬を赤くしながらも、
嬉しそうに身を乗り出した。
ヒナタ「さんは、とっても綺麗になったねっ!」
そのまま、ぱっと笑顔になる。
ヒナタ「お兄ちゃん、ずーっとさんのことばっかり話してたよ!」
「えっ」
目を瞬かせる一方、ヒナタは楽しそうに続けた。
ヒナタ「小さいころ一緒に遊んだとか、優しかったとか、かわいいとか、呪力の使い方がすごいとか!」
次々と出てくる。
ヒナタ「さんが、年上の人に告白されて、それをお兄ちゃんが邪魔した話とか。」
(・・・そんなこともあった気がする)
ヒナタ「さんと、村の結婚式を抜け出した話とか、他にも、一緒に──」
余りにもいろいろ出てくるのに耐えられなくなって
困ったように笑いながら、少しだけ視線を逸らす。
なんだか照れくさい。
けれど、どこか温かかった。
そのあとも、ヒナタは楽しそうにハヤミの話を続けた。
昔から変わらず不器用なところ。
すぐ無茶をするところ。
でも、本当はすごく優しいところ。
も時々笑いながら相槌を打つ。
気づけば、15分ほど経っていた。
その時。
──ガシャンッ!!!!
突然、屋敷の奥。
風呂場の方角から、何かが激しく落下したような音が響いた。
「!?」
2人ともびくっと肩を揺らす。
「な、なんだろう。私見てくるね!ここにいてね!」
すぐにそう声をかけると、慌てて部屋を飛び出していった。
ぱたぱた、と遠ざかっていく足音。
ヒナタは、その音を静かに聞いていた。
そして。
部屋に静けさが戻った瞬間。
ヒナタ「……えへへ」
堪えきれないみたいに、小さく笑う。
胸の奥が、くすぐったかった。
嬉しくて。
安心して。
夢みたいで。
ヒナタはベッドの上に置いてあったぬいぐるみを
ぎゅうっと抱きしめ、そのまま顔を埋める。
声には出さないまま、足をぱたぱた揺らして。
全身で、“嬉しい”を表現していた。