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【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第10章 original


その様子を見ていた夏油は、湯呑を口元へ運びながら、
実に楽しそうに目を細める。

夏油「会いたいと、泣いていたくせに」

ハヤミ「げ、夏油さんっ……!余計なこと言わないでくださいっ!!」

夏油「うーん?」

ハヤミは悔しそうに眉を寄せたあと、
観念したように小さく息を吐いた。

それから、視線を逸らしたまま。

口元をきゅっと結びながら、ぽつりと呟く。

ハヤミ「……お前に会いたかったんだよ」

静かな声だった。

けれど、その一言には、長い時間押し込めてきた感情が滲んでいた。

ハヤミ「ずっと」

その言葉に、は一瞬だけ目を見開く。

けれど次の瞬間には、迷いなく微笑んでいた。

「私も、ずっと会いたかったよ」

よどみのない声。

まっすぐな瞳。

何の迷いもなく向けられたその言葉に、ハヤミは息を呑む。

数秒前まで照れて視線を逸らしていたくせに。

今度は逃げなかった。

まっすぐを見返しながら、静かに口を開く。

ハヤミ「……お前に話したいことも、聞きたいことも、たくさんある」

その声音は、不器用なくらい真っ直ぐだった。

夏油はそんな二人を眺めながら、くすりと笑う。

そして湯呑を傾けつつ、どこか呆れたように呟いた。

夏油「青いねぇ・・・」

そして、ハヤミの視線が、再びの左手へ向いた。

薬指に光る指輪。

さっきから気になって仕方がなかったのだろう。

しばらく迷ったあと、ぽつりと漏らす。

ハヤミ「……もう、結婚しちゃったのか……」

その声に、はきょとんと目を瞬かせた。

「あ──」

自分の左手へ視線を落とす。

それから、少し困ったように笑った。

「いや、まだ……結婚はできないというか、なんというか……」

言葉を濁す。

事情があるのだと分かる曖昧な返答。

けれど、その一言だけで十分だったらしい。

ハヤミ「……そっか」

ハヤミの表情が、ほんの少しだけ明るくなる。

本人は隠しているつもりなのだろうが、分かりやすすぎた。
夏油はそんな反応を見ながら、静かに湯呑を置く。

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