【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第9章 春夏秋「冬-3」
夏油「君が会いたいと望むなら、私が連れて行くよ」
夏油は蘆屋の頭を撫でながら、穏やかに続ける。
夏油「もちろん、無理にとは言わない。
ただ……君には知る権利がある」
その言葉は優しい。
優しいはずなのに。
まるで静かに深みへ誘われているような感覚だった。
蘆屋がしばらく黙り込んだあと。
ゆっくりと、小さく頷く。
その反応を見た夏油は、どこか安心したように目を細めた。
夏油「……では、明日会いに行こう。
今日はもう遅い時間だからね」
そう言って夏油は立ち上がり、寝室へと促した。
広い部屋だった。
間接照明の柔らかな光だけが空間を照らしていた。
蘆屋は少し戸惑いながらベッドの端へ腰を下ろす。
するとその直後。
「……っ」
何の躊躇もなく、夏油が同じベッドへするりと入り込んできた。
少しだけ驚いた表情を見せたあと、
自分の立場を思い出し、複雑な表情をした蘆屋。
そんな反応を見て、夏油は小さく笑った。
夏油「安心して寝なさい。
君に手出しをしたりはしないよ」
くすっ、と喉の奥で笑った。
その余裕ある態度に、思わず小さく咳払いをした。
「……んん、っ」
それから困ったように目を伏せ、
「……ありがとうございます」
と、小さく呟いた。
夏油をまともに見られないまま、そっと背を向ける。
シーツが微かに擦れる音。
心音が夏油にも聞こえているのではないか。
そう思いながらベットに体を沈める。
ぎゅっと毛布を抱きしめ目を閉じる。
すると少し後ろで、夏油が穏やかに息を漏らす。
夏油「おやすみ」
まるで恋人への優しい"おやすみ"だった。
・
・
・