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【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第9章 春夏秋「冬-3」


「……今でも、たまに聞こえるんです

…あの時の、悲鳴」

夏油は何も言わない。
ただ静かに、続きを待っていた。

「けど、その悲鳴は……」

そこで言葉が止まる。
喉の奥で何かが引っかかるみたいに、息だけが浅く漏れた。

「…………」

数秒の沈黙。
やがて、絞り出すように呟く。

「まるで私に向けられた声(もの)みたいに聞こえてくるんです。」

ゆっくりと視線が落ちる。
そして、壊れそうなほど静かな声で。

「…自分で殺しておいて、会いたいなんて、虫がよすぎますね。」

目には涙が今にも溢れそうなほどだった。

部屋の空気が静まり返る。
言葉を失ったまま俯いていると、夏油は静かに目を細めた。

その表情には、憐れみとも、懐かしさともつかない色が滲んでいる。

やがて夏油は、ぽつりと呟く。

夏油「……君は、あの時の私と同じ目をしている」

その言葉に、肩が微かに揺れた。
夏油はゆっくりと蘆屋の方へ身体を向ける。

逃がさないように。

けれど決して乱暴ではなく。

そっと、壊れ物を扱うように抱き寄せた。

「……」

突然のぬくもりに、小さく動揺した。

夏油の腕は驚くほど穏やかで、強引さはない。

ただ静かに、包み込むだけ。

耳元で、低い声が落ちる。

夏油「私は、君を放っておけないんだよ」

まるで告白のような声。

高層マンションの静かな夜。

抵抗もできず、そのまま夏油の胸元へ額を預けた。

規則的な心音が聞こえる。

「……夏油さん…わたし…」

その声を聞いた夏油は、静かに目を細める。
そして、安心させるように髪をゆっくり撫でた。

長い指が、優しく頭を梳いていく。

夏油「……大丈夫だよ。



低く穏やかな声音。
まるで、怯えた子供に話しかけるみたいだった。

夏油「……会ってみるかい?」

夏油は反応を確かめるように、さらに優しく問いかけた。

夏油「ハヤミと、ヒナタに」

耳元で囁かれる声は、ひどく甘い。
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