【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
沈黙。
ほんの一拍だけ。
それから五条の声が、少しだけトーンを落とした。
五条「いつから?」
伏黒「・・・今朝起きた時にはもう」
横で虎杖が息を飲む。
受話器の向こうで、五条は軽く息を吐いた気配を見せる。
五条「……まったく」
その一言は、いつもの軽さとは違っていた。
伏黒が続ける。
伏黒「学内はすべて確認しました。
気づいたときには布団も冷めていたし、
上着もきていません。
そんな遠くに行けるとは思えません。」
再び沈黙。
そして五条は、少しだけ間を置いて言った。
五条「……心当たりなら、ある。」
その声に、空気が変わる。
虎杖が伏黒を見る。
伏黒も無言で返す。
電話の向こうで五条は、さらに小さく呟くように続けた。
伏黒「・・!それって」
伏黒(夏油傑。あいつか)/五条(・・・・傑。何をするつもりだ)
伏黒は一度息を整えてから、はっきりと問う。
伏黒「……俺たちはどうすればいいですか」
受話器の向こうから、すぐに返事は来なかった。
けれどその沈黙は、焦りというより“考えている間”のそれだった。
やがて、いつもの軽い調子に近い声が戻る。
五条「んー……」
少し間を置いて、さらっと続ける。
五条「まぁ、まずは落ち着いてていいよ」
伏黒の眉がわずかに動く。
五条はさらに軽く言った。
五条「ほぼ確で、殺されたりはしないから」
その一言に、部屋の空気が少しだけ緩む。
五条「だから慌てなくていい」
虎杖が小さく息を吐く。
伏黒はまだ電話を離さない。
五条は最後に、いつもの調子をほんの少しだけ戻して続けた。
五条「すぐそっち向かうから、待ってて」
それだけ言うと――
プツッ、と通話が切れた。
静寂が戻る。
伏黒はしばらくスマホを見つめたまま、短く息を吐いた。
伏黒「……行くぞ」
その声に、虎杖がすぐに頷いた。