【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
「確かに・・・。」
そう返事をしたとき
コン、コン、と軽いノック音。
続けて、廊下から明るい声が響く。
虎杖「伏黒いる~???」
一気に日常の温度に戻るような、場違いなくらいの明るさに
伏黒が立ち上がる。
伏黒「虎杖か・・・・ちょっと待っててください。」
それだけ言って、扉に手をかける。
ガチャ、と開くと、廊下に立っていた虎杖がぱっと笑った。
虎杖「お、やっぱりいた!」
いつものテンション。
その明るさに、部屋の中の重さが少しだけ外へ流れていく。
虎杖「いや〜、ちょっとさ」
手を軽く振りながら、気楽な声で続ける。
虎杖「蘆屋先生と一緒かなって思ってさ。暇してるかな〜って」
その言い方は完全に“遊びに来た”テンションだった。
伏黒はわずかに眉を動かす。
伏黒「……は?」
一瞬だけ間が空く。
そして小さくため息。
伏黒「まぁ、蘆屋先生ならそこに――」
言いかけた、その瞬間だった。
虎杖「蘆屋せんせ〜〜!!」
虎杖が伏黒の言葉を最後まで聞かずに、勢いよく部屋の中へ踏み込む。
伏黒「あっ、おい、待て」
伏黒の制止も一歩遅い。
虎杖はそのまま部屋の奥へ視線を向けて、ぱっと表情を明るくする。
虎杖「あ、いた!」
軽い足取りで近づいていく。
部屋の空気が少しだけ和らいだところで、はふっと笑った。
「虎杖くん、この間はありがとうね」
その言葉に、虎杖悠仁の心の中は一気に安堵する。
虎杖(よかった~~~~、嫌われてなかった~~~~)
顔には出さないようにしつつ、勢いよく返事をした。
虎杖「俺の方こそ!!楽しかった!!」
明るすぎる声。
そのまま少し首を傾げる。
虎杖「そういやさ、何してたの?」
一瞬、空気が止まる。
伏黒の肩が、ほんの少しだけ「ぎくっ」と動いた。
伏黒が、明らかに言葉を選ぼうとしたその時。
蘆屋が先に口を開いた。
「あぁ、今ね、私の呼び方をどうするか話してたところだよ」
さらっとした説明。
嘘でもなく、誤魔化しでもなく、ただの事実としての言い方だった。
伏黒の表情が一瞬だけ緩む。
伏黒(……そっちか)
少しだけ安心したような気配。