【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
キスの熱と、じわじわ締め付けられる感覚で、
思考が蕩けていくみたいだった。
乙骨はそんな様子を見つめながら、
また静かに唇を落とす。
頬へ。
口元へ。
呼吸を奪うみたいに、ゆっくり。
「……は、……」
吐息が震える。
もっと欲しい。
ぼんやりした頭のまま、無意識に乙骨へ唇を寄せようとした、その瞬間。
乙骨「……だめだよ」
耳元で囁かれる。
同時に、首へ添えられた指先が、ぐっ、と少しだけ強くなる。
「っ、ぁ……」
吐息が苦しげな声へ変わる。
くらくらする。
なのに逃げたいとは思わなかった。
乙骨はその反応を見つめながら、どこか困ったみたいに笑う。
乙骨「ほら……」
優しく言い聞かせる声。
そのまま、また唇が降ってくる。
今度は慰めるみたいに、甘く。
乱れた呼吸を飲み込むように、乙骨は静かにキスを繰り返す。
・
・
・
・
カーテンの隙間から、薄い朝の光が差し込んでいる。
静かな部屋の中で、かすかな物音だけが響いていた。
引き出しを開ける音。
布が擦れる音。
その気配に、蘆屋はゆっくり目を覚ます。
「……ん……」
まだ眠気の残る頭で視線を向けると、
そこには制服姿の乙骨がいた。
どうやら任務の準備をしていたらしい。
乙骨は起きた気配に気づくと、少し申し訳なさそうに笑う。
乙骨「あ、ごめんね」
静かな声。
乙骨「起こしちゃったかな」
蘆屋はぼんやりしたまま首を横に振る。
まだ半分夢の中みたいで、うまく頭が回らない。
すると乙骨がベッドのそばへ腰を下ろした。
そのまま、そっと顔を寄せる。
首を軽くなでた後、
乙骨「……ここは」
耳元で、囁くみたいに低い声が落ちた。
乙骨「僕の反転術式で消しておいたから……」
くすっ、と小さく笑う気配。
その一言で。
昨夜の記憶が一気に蘇る。
「~~~!」
蘆屋の顔がみるみる真っ赤になる。
乙骨はそんな反応を見て、楽しそうに目を細めた。