【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
乙骨「外しても、いい?」
蘆屋はきょとんとしたあと、小さく笑った。
「ん?」
「……いいよ?」
その返事を聞くと、乙骨はほっとしたみたいに息を吐く。
それから、優しく、ゆっくり包帯を解き始めた。
する、する、と布がほどけていく。
最後の一巻きが落ちる。
隠れていた目元が、静かに現れた。
乙骨はその顔を見た瞬間、少しだけ目を細める。
乙骨「……やっぱり」
自然に笑った。
乙骨「こっちの方が可愛い」
あまりにも真っ直ぐな声だった。
照れも駆け引きもなく。
ただ、本心だけを。
「あはは、」
蘆屋は少し照れたみたいに笑う。
「そう言ってくれるの、憂太くんだけだよ」
冗談っぽく軽く言ったつもりだった。
けれど乙骨憂太は、
じーっとその顔を見たあと、小さくため息をつく。
乙骨「……信じてないな」
「え?」
乙骨「こんなに可愛いのに……」
ぼそ、と零す声。
そのまま憂太くんがそっと身を寄せる。
触れるか触れないかくらい優しく、
おでこへキスを落とした。
「……んっ」
優しいキス
けれど乙骨はまだ離れない。
安心させるみたいに、今度は目元へ。
そして頬へ。
ゆっくり、ひとつずつキスを落としていく。
最後に首元へ唇が触れた時、
蘆屋はくすぐったそうに息を漏らした。
乙骨の手が、そっと太ももへ置かれる。
体温が伝わる。
そのまま指先が、ゆっくり滑るように動きかけた——
その瞬間。
『ピーッ!オフロガワキマシタ・・・オフロガ・・』
突然、お風呂が沸いた電子音が部屋中に響いた。
乙・「「……っ!!」」
二人同時にビクッと肩が跳ねる。
数秒。
静寂。
それから憂太くんが気まずそうに目を逸らした。
乙骨「……お、お風呂」
耳が少し赤い。
乙骨「入ろっか……」
蘆屋も思わず吹き出しそうになりながら、小さく笑った。