【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
虎杖「まだ、分かんないんだけど……でも……」
言葉が詰まる。
苦しそうに息を吐いて。
虎杖「……俺、先生のこと考えると、こんなんで……」
「……私?」
不思議そうに聞き返しかけた、その時。
虎杖はそっと蘆屋を抱き寄せた。
ぎゅ、と優しく。
けれど、その瞬間。
蘆屋は身体を小さく強張らせる。
「……っ」
触れてしまった。
熱を持った硬さに。
「い、虎杖くん……? えっと……」
戸惑う声。
すると虎杖は、自嘲するみたいに小さく笑った。
虎杖「……ごめん」
苦しそうな声だった。
虎杖「俺、最低だよね」
抱きしめたまま、ぽつりと零す。
虎杖「やりたいだけなのかな……それとも、好きだからなのか……」
掠れた声。
虎杖「……自分でも、分かんなくて……」
その言葉を聞いて。
少しだけ考えるように黙った。
それから、ふっと小さく笑う。
「……高校生だから」
虎杖「……え?」
「ごく普通のことだよ」
優しい声だった。
責めるでもなく。
茶化すでもなく。
ただ、まっすぐ受け止めるみたいな声音。
「気にしなくていいと思う」
暗闇の中、蘆屋はそっと虎杖の方へ顔を向ける。
見えてはいないはずなのに、不思議と視線が合った気がした。
「それに」
少しだけ柔らかく笑って。
「虎杖君が、私を傷つけたくないって思ってくれてること、すっごく伝わってるよ」
その言葉に。
虎杖の呼吸が、わずかに止まった。
虎杖「……せんせ」
掠れた声が、小さく落ちた。
虎杖「……ごめん」
虎杖は、迷うみたいに言葉を続けた。
虎杖「先生には、手出さないから」
その声は、自分に言い聞かせているみたいだった。
虎杖「だから……このまま、していい……?」
返事を待つより先に。
ぎゅっ、と。
さっきより少し強く、逃がさないみたいに抱きしめられる。
けれど苦しいほどではなくて。
ただ、不安を埋めるみたいな抱擁だった。
蘆屋の肩へ顔を埋めながら、虎杖は小さく息を吐く。
そのまま自身のモノに手を伸ばし、自分で慰める。
虎杖「……っ、は……」