【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
虎杖(……まずい)
心臓が跳ねる。
虎杖(ちょ、待って、これ……)
柔らかい感触。
近すぎる吐息。
さらに。
寝返りを打った蘆屋の足が、するりと虎杖の脚の間へ入り込んだ。
虎杖「っっっ!!!!」
完全に終わった。
虎杖は声にならない悲鳴を上げる。
虎杖(無理無理無理無理!!!!)
自分の身体がさらに熱を持っていくのが分かった。
これ以上は本当にまずい。
そう思って、そっと距離を取ろうと身体を離した瞬間。
「……ん……」
蘆屋が目を覚ました。
「……あ、ごめん……寝相悪かった……?」
まだ半分眠った声。
「起こしちゃった……?」
虎杖「えっ、あ、いや……!」
虎杖は慌てて誤魔化そうとする。
すると蘆屋は、ぼんやりしたまま少し身体をずらした。
「……ん」
ぽんぽん、と空いたスペースを軽く叩く。
“おいで”みたいに。
「…………」
断れるわけがなかった。
虎杖はぎこちなく布団へ戻る。
さっきより少しだけ距離が近い。
暗闇の中。
蘆屋が小さな声で問いかけた。
「……寝れなかったの?」
その声がやけに近くて、くすぐったい。
虎杖は視線を逸らしながら口を開く。
虎杖「いや、その……なんていうか……」
うまく言葉が出てこない。
すると蘆屋は少し申し訳なさそうに
「……私、やっぱりソファで寝ようか?」
虎杖「それはダメ!!」
即答だった。
虎杖「絶対ダメです」
それから虎杖は、小さく息を吐いた。
虎杖「……先生」
「ん?」
虎杖「俺……変なこと聞いてもいい?」
小さく頷く。
「……どうしたの?」
虎杖は少し黙った。
それから、躊躇うように言葉を落とす。
虎杖「もし、好きになった人が……もう誰かのものだったら、どうする?」
その質問に、は小さく笑った。
「……ふふ」
優しい笑い声。
「難しい質問だね」
それから少しだけ首を傾げる。
「虎杖君にも、好きな人いるんだ?」
虎杖「……いや、その……」
虎杖は視線を伏せた。