【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
箸を持ったのはいいけど、少しだけ困ったように眉を寄せる。
その様子を見ていた虎杖が「あっ」と声を上げた。
虎杖「ごめん、やりづらいよな」
それからすぐに。
虎杖「じゃ、はい、あーん」
口元へ運ばれてくる気配。
一瞬戸惑ったものの、小さく口を開く。
「……ん」
虎杖「どう?」
「……美味しい!!!」
虎杖「っしゃ!」
虎杖が嬉しそうに笑った。
その声につられて、も少しだけ笑う。
見えない暗闇の中で、その明るい声だけが温かかった。
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食事を終えたあと。
二人は部屋のテレビをなんとなく流しながら、
ソファへ並んで座っていた。
バラエティ番組の騒がしい音だけが部屋に流れていく。
けれどしばらくして、虎杖が「あ」と声を漏らした。
虎杖「……映像見えないと、あんま面白くない?」
「そんなことないよ?」
蘆屋は小さく笑う。
「音だけでも結構楽しい、というか新鮮ってかんじ」
虎杖「そっかぁ……」
けれど虎杖はまだ少し考え込んでいた。
やがて、何か思いついたみたいに顔を上げる。
虎杖「じゃあさ!」
声がぱっと明るくなる。
虎杖「蘆屋先生の話聞かせてよ!」
「私の?」
虎杖「うん!大変なことがあったのは、聞いたけど、、、
それ以外にさ、先生の大事な思い出、聞きたいな!」
屈託のない声。
探るような感じはまるでない。
ただ純粋に、“知りたい”と思っている声だった。
その無邪気さが少しだけくすぐったくて、蘆屋は小さく笑う。
「そうだね~・・・あんまりおもしろくないかもよ?」
虎杖「いいのいいの!!俺が聞きたいだけだから!」
虎杖はソファへごろんと背中を預けながら笑った。
虎杖「今夜長いし、いっぱい聞かせてよ」
それから、虎杖と蘆屋はたくさん話を交わした。
自分の一家の事。
小さいころから呪力矯正があって、
みんな呪力の扱いが上手だったこと。
家族は、お父さん、お母さん、自分。妹。
そして、事件が起きて。
五条悟に出会って。
五条家での生活。
伏黒との出会い。
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