【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第8章 春夏秋「冬-2」
その間にも、五条は包帯越しの顔を
覗き込むように見下ろしていた。
五条「見えないはなちゃんがさぁ、
不安そうに顔上げるの、結構いいね。」
はな「な、何がですか……」
五条「だって、僕がいないと不安になっちゃうでしょ」
五条の指先が蘆屋の唇に触れる。
五条「それって、すっごくそそられない?」
はな「ご、五条さんっ!」
五条「はいはい、冗談冗談」
笑いながら言うくせに、顎に添えられた指は離れない。
むしろ親指で軽く輪郭をなぞられて
蘆屋はびくりと肩を揺らした。
それを感じ取ったのか、五条がくつりと喉の奥で笑う。
五条「かわいーね、まったく。」
はな「やめてください、」
五条「えー、無理かも」
蘆屋は困った顔で、口元をむっと、して見せる。
五条「……あー、ダメだねこれ
これ以上やると、本当に襲ってるみたいになる」
はな「五条サンっ!!!!!!!」
五条「冗談、冗談!☆」
自己防衛で顔を覆おうとした蘆屋の手首を、
五条が軽く掴む。
それから、少しだけ優しい声で。
五条「安心しな。変なことはしないから」
その言葉だけが、やけに近くで響いた。
「五条さん、」
五条「うーん?」
「その・・・夏油さん・・・って、どんな人ですか?」
その瞬間。
空気が、少しだけ変わった。
さっきまでの軽さが、静かに引いていく。
五条はしばらく何も言わなかった。
けれどやがて、ふっと小さく笑って。
五条「そうだね」
どこか遠くを見るみたいな声で。
五条「僕の最強の親友、ってところかな」
それだけ言って、話を終わらせようとする。
けれど蘆屋は、小さく首を傾げた。
「……私は、夏油さんのこと、周りから聞いた話しか知らないから」
静かな声。
「どちらかというと、殺された村の人たちの気持ちになってしまいますが」
自分の一家もまた、“上層部の事情”で消された。
だからこそ、理解できない。
それでも。
「……そんな人には見えませんでした」
その言葉に。
五条は何も返さなかった。
沈黙だけが落ちる。
蘆屋は唇を迷うように開いて、それでも続けた。
「夏油さんは——」