【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第7章 春夏秋「冬-1」
次の瞬間。
映像の中で、白髪の男がとどめを刺した。
五条悟だ。
蘆屋の顔色が変わる。
伏黒「……っ。」
伏黒は映像を見つめたまま、少しだけ目を丸くする。
けれど、“誰なのか”までは分かっていない。
蘆屋は慌てたように口を開く。
「これは……!」
言い訳を探そうとして、言葉が止まる。
その反応を見た伏黒が、静かに視線を向けた。
伏黒「……もしかして。」
伏黒は淡々と続けた。
伏黒「父親ですか。」
少しの間の沈黙
蘆屋は少し考えてゆっくりうなずいた。
「……うん。」
そして、映像の中の男を見つめながら呟く。
「名前は、伏黒甚爾。
呪術界で最も早く、強く。
そして、“最強”を目覚めさせた男。」
映像の中では、白髪の術師――五条が静かに立っている。
映像が曖昧なのは・・・・
蘆屋は苦しそうに目を伏せた。
「私は、一度だけ会ったことがあるだけ。
これは……
この映像は、五条さんから聞いた記憶の話。」
伏黒はしばらく黙ったまま映像を見ていたが、
やがて小さく息を吐いた。
伏黒「……そうですか。」
驚きはある。
でも、怒りはなかった。
自分よりも、隣にいる蘆屋の方が
苦しそうな顔をしていたからだ。
伏黒「・・・どうして、先生がそこまで・・・」
「・・・・。」
――五条悟が、伏黒甚爾を殺した。
その事実を知ったことで、
伏黒と五条の関係が・・・
恩師として、親代わりとして、築いてきたものを・・・
自分が壊してしまうかもしれない。
そして何より。
そんな五条の隣で、
守られて、育てられて、生きてきた自分自身を、
伏黒に否定されるのではないか。
その不安が、一気に押し寄せていた。
「事実を知っても・・・・
私や五条さんが憎くないの?」
それに対して伏黒は冷静だった。
伏黒「・・・たしかに驚きはしましたけど。」
淡々と続ける。
伏黒「正直、父親の記憶はありません。
それに、五条先生は恩師で、津美紀のことも・・・。
だから、それと、これは別です。」