【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第7章 春夏秋「冬-1」
伏黒「誰かを大事に思う気持ちって
一つじゃなくてもいいと思います。」
と、不器用に言葉を落とした。
蘆屋は伏黒の意外な返しに目を丸くする。
伏黒「それに。」
伏黒は一瞬だけ言葉を止める。
伏黒「俺は、先生が思ってるほど、善人じゃないです。」
そう言った次の瞬間だった。
伏黒の手が蘆屋の腕を掴む。
「――っ」
軽く引かれた拍子にバランスが崩れ、そのまま後ろへ倒れ込んだ。
古びた床に背中が触れる。
伏黒がそのまま覆い被さるように片手をついた。
暖炉の火が揺れて、二人の影が床へ長く伸びる。
近い。
息がかかるほど。
蘆屋は目を見開いたまま、伏黒を見上げた。
「……い、意外、、、」
ただ、じっと蘆屋を見下ろす伏黒。
やがて伏黒が、小さく息を吐く。
伏黒「……この結界の中に来てから。」
低い声が落ちる。
伏黒「ずっと思ってたりします。」
伏黒は視線を逸らさないまま続ける。
伏黒「このまま閉じ込められたままでもいい。
・・・そしたら、どこにもいかないでしょう」
暖炉の火がぱちりと鳴る。
その言葉は独占欲なのに、
伏黒の声音はどこか苦しそうだった。
蘆屋は息を呑む。
伏黒の指先が、そっと蘆屋の頬へ触れた。
伏黒「乙骨先輩のところにも。
五条先生のところにも。
……行かないでください。」
蘆屋は、その言葉に微笑みながらも、少し困った顔をする。
伏黒は自嘲するように少しだけ目を伏せた。
伏黒「・・・って言ったら先生が困るって知ってます。」
そう呟いて、ゆっくり顔を近づける。
静かなキスだった。
けれど、水の中でした時よりずっと熱を持っている。
離したくない、と確かめるみたいなキス。
主人公が小さく息を漏らすと、
伏黒の肩がぴくりと揺れた。
それでも離れない。
むしろ、もう一度そっと唇を重ねてくる。
暖炉の熱とは違う熱が、じわじわと身体の奥へ広がっていく。
唇が離れたあとも、伏黒はすぐには起き上がらなかった。
額が触れそうな距離で、低く囁く。
伏黒「……本当に、帰りたくなくなる。」
蘆屋が困った顔をするた伏黒はほほ笑む。
伏黒(俺のことで、そんな顔してるのが・・・・)
伏黒「好きです。」
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