【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第7章 春夏秋「冬-1」
「……うぅ……。」
蘆屋は伏黒へ寄りかかったまま、
小さく顔をしかめた。
濡れた髪から、
ぽたぽたと水が落ちる。
「ちょっと……しびれちゃった、……。」
ふふっ、と笑いかける。
けれど、
指先がまだ少し震えていた。
伏黒「……すみません。」
低い声だった。
蘆屋を抱き締める腕に、少しだけ力が入る。
「んーん、おかげで助かったよ、
あのままだったら、どのちみち溺れてた。」
伏黒「……。」
返事は無い。
ただ、
伏黒の呼吸だけが妙に近かった。
その間にも。
部屋の水位は、ぴたりと上昇を止めていた。
まるで試練が終わったみたいに、
少しずつ水が引いていく。
ちゃぷん。
静かな水音。
薄暗い部屋。
冷たい水の中。
伏黒は、
後ろから蘆屋を支えるように抱き締めていた。
蘆屋の背中へ、
伏黒の体温が伝わる。
濡れた制服越しでも分かるくらい、熱かった。
「……。」
変に意識してしまう。
心臓がまた、落ち着かなくなる。
その時。
伏黒「……すみません。」
「・・・?」
伏黒「そのまま、じっとしててください。」
低く落ちた声。
次の瞬間。
蘆屋の首筋へ、
柔らかな感触が落ちた。
「……っ。」
そっと。
伏黒の唇が、首へ触れる。
優しいキス。
けれど。
水の冷たさの中で、
そこだけ異様に熱かった。
「ふ、伏黒く……。」
伏黒は返事をしない。
ただ、
もう一度静かに唇を寄せる。
そして。
かぷ、と。
ほんの少しだけ、
甘く噛んだ。
「っ……!」
蘆屋の肩が跳ねる。
伏黒の腕が、
逃がさないみたいに腰を引き寄せた。
伏黒「……今だけ。」
掠れた声。
次の瞬間。
再び、
首筋へ唇が落ちた。
「っ……。」
何度も。
確かめるみたいに。
自分のものだと刻み込むみたいに。
優しく、
けれど逃がさない熱を持って。
蘆屋の首へ、
繰り返しキスが降りる。
「……ん、っ。」