【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第7章 春夏秋「冬-1」
狭すぎて視認できない。
蘆屋は身を捩って取ろうとするが、
うまく指が届かなかった。
「っ、取れな……。」
伏黒「……俺が取ります。」
「え。」
伏黒「動かないでください。」
低い声。
次の瞬間。
伏黒の手が、
蘆屋の脚へ触れた。
ひやり、とした指先。
太ももの外側へ手を添え、
狭い空間の中で慎重に探っていく。
だが。
空間が狭すぎる。
伏黒は身動きの取れない体勢のまま、
太ももを這うように手を滑らせるしかなかった。
「……っ。」
びく、と肩が揺れる。
制服越しなのに、
妙に感覚が鮮明だった。
指先が動くたび、
ぞわりと熱が走る。
「ん……っ、」
不意に。
甘い吐息が漏れた。
「――……!」
自分でも驚いて、
蘆屋が慌てて目をとじて、視線を逸らす。
伏黒の動きがぴたりと止まった。
沈黙。
近い呼吸音だけが聞こえる。
「……い、今のは、その……。」
伏黒「……。」
低く息を吐く音。
そのまま数秒黙っていた伏黒は、少し掠れた声で呟いた。
伏黒「……だから、動かないでください。」