【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第7章 春夏秋「冬-1」
拾い上げたのは、古びた紙。
墨のような黒い文字。
そこには――
『これから起こることは他言厳禁。』
『他言した場合の厳罰を即死とする。』
「……はい?」
次の瞬間。
じわり、と。
首筋へ焼けるような痛みが走る。
「っ……!」
伏黒も眉を寄せ、
反射的に首元を押さえた。
皮膚の内側を、
何かが這う感覚。
「これ……。」
近くの鏡へ目を向ける。
そこには。
首筋へ浮かび上がった、
黒い文様。
被害者報告書に記載されていたものと、
まったく同じ印だった。
伏黒「……縛り。」
低い声が落ちる。
「……強制的に課されたんだ。」
一瞬、
空気が重くなる。
術式。
伏黒は再び紙へ視線を落とした。
まだ続きがあった。
『これから8つの部屋で、それぞれの課題を制限時間内に終わらせてください。』
『達成した場合、解放するものとする。』
『未達の場合――』
そこで紙が焼け焦げていた。
「……読めない。」
伏黒「わざとか。」
焦げ跡は不自然だった。
まるで、
“そこだけ消された”ように。
蘆屋が目を細めた、その時。
ぱさっ。
天井から、何かが落ちてくる。
続けて。
ぱら、ぱら、と。
数枚のカードが、
雪みたいに降ってきた。
伏黒「……今度は何だ。」
一枚を掴む。
白いカード。
中央には、
整った文字でこう書かれていた。
『互いの秘密の開示』
『制限時間 30分』
沈黙。
「……。」
伏黒「……。」
部屋の空気が、
妙に静かだった。
そして次の瞬間。
カチ、という音。
壁際に置かれていた古時計の針が、
ゆっくりと動き始める。
――制限時間が始まった。
「……互いの秘密?」
手元のカードを見つめながら、
蘆屋は困ったように眉を下げる。
「えっと……どういう基準なんだろ。」
伏黒「さぁ。」
「秘密って言われても……。」
部屋の中には、
古時計の秒針だけが響いている。
カチ、カチ、カチ……。
制限時間。
あと29分。
「“秘密”っていうくらいだから、ある程度重要なこと……?」
伏黒は壁へ背を預けたまま、淡々とカードを見ていた。
そして。