第2章 2人の日常
歯磨きや髪を整えて戻ってきた宗四郎様に近付く。
ソファの背凭れから覗くキノコが可愛い。
そっと肩に腕を回し、頬を寄せる。
「宗四郎様は可愛いけど……それよりも、かっこいいです」
「ふふ、せやろ?」
「はい」と答えて、擦り寄ってきた髪に擽ったさを感じながら、私も頬を擦り寄せた。
恋人でも夫婦でもない私たちの関係は、なんと呼ぶのだろう。
ただ、幼い頃から一緒にいて、お互いの距離が驚くほど近いことが当たり前になっていた。
幼馴染なのか、それとも――
「宗四郎様……出来る相手と出来ない相手の差って、なんですか?」
私は今、あなたのどの辺にいるの?
「でき……ん?……あぁ……好意があるかどうかやないの?」
「好意……そうなんですか」
その好意はどういうタイプのものか知りたかったのに……。
宗四郎様にとって、私はどのタイプの"好き"ですか?
気づかれないように、髪に一瞬だけ唇を触れさせて離れた。
我慢出来なかった私の欲求は、唇を震わせていた。