第8章 共鳴する心
珍しく定時に帰ってきて、先にお風呂に入る。
宗四郎の身体を洗って、自分も洗ってからお湯に浸かった。
「今?寝る時の方がええ?僕はいつでもええで」
本当にするんだ……。
両手を握って、見つめてくる。
「お風呂は、危ない……」
軽く返事をしながら私の手を引く。
抵抗せずに引かれ、優しく抱き締められた。
「あぁ可愛ええ。抱きたい……なぁ、この前はほんまにごめん。まだ痛い?」
「少し……」
少し離れて、頬を撫でながらまた抱き締められた。
どちらの音かわからないほど、鼓動が忙しなく響いている。
「ほんまに、むっちゃ大事にするから……僕の隣にずっとおって」
「知ってる。宗四郎が大事にしてくれる人だなんて、ずっと昔から知ってる。だから今もここにいる。離れないよ」
宗四郎はまた背中に指を滑らせ、何かを書いていた。
何を書いているのか聞いても、絶対に教えてくれない。
まあでも、悪いことではないんだろうなと思う。
幸せそうに笑っているから。